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『strawberry fields forever』 ある夏の日の中野家。 梓「そろそろ休憩しましょうか」 唯「ふひー……疲れた~……あづ~い……」 梓「でも次のライブは大丈夫そうですね」 唯「うん!あずにゃんお師匠サマのおかげだよ!ありがとう!」 唯「ところでこのリビング……レコードとCDがいっぱいだね~」 梓「両親の職業柄、溜まっちゃうんですよ」 唯「なんか聴こうよ」 梓「うーん、唯先輩でも知ってそうなのってビートルズくらいしかないですよ?」 唯「それでいいよ」 梓はmagical mystery tourと書かれたCDを手に取ると、それをデッキに入れた。 右手に持ったリモコンの再生ボタンを押すと、スピーカーから流れる軽快なバンドサウンドが部屋に響いた。 唯「あ、私このCD知ってるよ。なんで知ってるんだっけ……」 梓「この前まで憂に貸してましたから」 唯「ああ、そっかぁ。……あれ?あずにゃんそこ……」 唯は梓の首を指差した。 梓「あ……。皮が剥けてるみたいですね」 唯「脱皮?あずにゃんって爬虫類だったんだね」 梓「んな……違います!日焼けした皮が剥けてきただけですよ!」 梓「はぁ……。これ見た目汚くなるから嫌なんですよね」ペリペリ 唯「……」ジー 梓「あ、すいません。お見苦しいものを見せちゃって……」 唯「それちょーだい!」 梓「え」 唯「ほしい!」 梓「えっと……この皮の事ですか?」 唯「うん!」 梓「こんなの貰ってどうするんですか……」 唯「食べたい!」 梓「……」 唯「ちょーだい!」 梓「……」 唯「あずにゃんの皮ちょーだい!」 梓「……い、嫌です!」 唯「なんで~!?いいじゃんいいじゃん!」 梓「食べるなんてなんか気持ち悪いから嫌です!」 唯「気持ち悪くないよ。あずにゃんの皮なんだから」 梓「私が気持ち悪いんですってば」 唯「むぅ。じゃあいいもん。勝手に食べるから」 梓「へっ?……あっ、ちょ……何す……」 唯は梓を抱き寄せると、梓の首筋に舌を這わせた。 唯「ん~……」 梓「なっ……何してるんですか!?」 唾液と汗で湿った梓の皮膚がふやけ始めると、唯は唇の先で首筋を優しく挟んだ。 梓「や、 やだ……やめてくださいよ!」 唯「……あずにゃん、お日様の匂いがするね」 梓「っ……!」 唯が梓の耳元で小声混じりに囁いた。 その声は、梓の身体を貫いた。 梓「あっ、や、やめて……」 唯は音を立てて、梓の首を吸った。 そうすると、日焼けした梓の首の薄皮がめくれた。 唯は吸い付きながら、それを舌で舐めとった。 梓「お、お願いっ……唯先輩やめて……っ。こんな……」 「こんな所で」と言いかけて、 梓は言葉を飲み込んだ。 今この家にいるのは、唯と梓の二人だけ。 誰に見られているわけでもなく、何をしようと気兼ねする事もない。 今、この部屋には、倫理も規範も存在しない。 梓はその事に気づいた梓の中に、今までひた隠しにしてきた欲望の火種が燻り始めた。 梓の肌にぷつぷつと汗が滲む。 梓の脚は震え始め、その身を唯に預けてしまっていた。 唯は構わず、抗う事のできない梓の首を舐め続けた。 梓は左手で唯の腕をつかみ、引き離そうとする。 梓「ほ……本当にやめて……やめてください……」 無駄と理解しながら、上擦った声で梓は言った。 筋肉は弛緩していたが、梓は右手に持ったリモコンを落とさないように、なけなしの力をこめた。 何の助けにもならないが、このリモコンだけが梓の理性の拠り所になっていた。 唯「もうちょっとだけだから……ね?」 唯の声は呪文の様に、強烈に梓の頭に響いた。 梓は頭蓋を内側から叩き割られるような衝撃を覚えた。 梓「あ……あ、唯せんぱ……」 梓は、唯の腕を掴んでいた左手を唯の背中に回すと、肩のあたりをぎゅっと掴んだ。 唯「んー…………」 唯は梓の首筋をさらに強く吸った。 梓「やっ……」 梓は唯の身体にしがみついたまま、なんとか崩れ落ちそうになるのを堪えた。 二人の素脚が触れ合うと、その柔らかさと滑らかさに、いよいよ梓の身体は力を失い、もつれた足が後ずさった。 すぐ後ろの壁に梓は押し付けられ、唯は梓の身体と壁の間に手を入れて、梓を支えた。 重心を唯に委ねた事で、心も明け渡してしまったような感覚に梓は襲われた。 梓の頬を汗が伝い、首筋に流れていく。 梓「せっ……先輩、汗……汗、きたな……いですからっ……もうやめて……」 息も絶え絶えに梓がそう言うと、唯は鼻を小さく鳴らして笑い、梓の皮ごと汗を舐めとった。 汚れすら欲する唯のその行為が、首の皮と一緒に梓の理性を剥がし始めた。 唯の歯が梓の首筋に当たった。 梓の身体が、空気が抜けたように崩れる。 唯と壁に挟まれたまま、梓はぺたんと地面に腰を落とした。 唯もその動きに合わせて自身もしゃがみ、梓の首筋の皮を舐めとり続けた。 梓「それ……いい……」 絞り出された梓の言葉に気を良くした唯は、舌先でちろちろと梓の首筋を刺激し、軽く歯を立て、優しく噛んだ。 梓「あっ、んっ……あ……唯先輩……唯先輩!ああっ!」 一際大きく鳴いた梓の甘ったるい声が、部屋に響いた。 スピーカーからは相変わらずビートルズの曲が流れている。 初めて耳にした梓の嬌声に唯は驚き、唇を梓の首から離した。 唯は両手を梓の頬に当て、その声を出したのが梓である事を確認するように、輪郭を包んだ。 梓「は……ぁ……唯…せ……んぱい……」 溶けたアイスのような梓の顔を、唯は具に見る。 瞳は物乞いのように唯をじっと見据え、いじらしく涙を溜めている。 陽で焦げた頬は赤く染まり、小鼻がひくひくと震えている。 薄く開いた口からは蠱惑的な吐息が漏れ、言葉が出口を見失ったようだった。 唯「あずにゃん……?」 唯にとってはいつものスキンシップの延長だったが、梓にとっては違った。 踏み込んではいけない領域に不用心に足を突っ込んだ事に気づいた唯は、困惑した。 そしてそれに気づいた事で、唯自身にとってもただのスキンシップではなくなっていた。 二人の本能が呼応し始める。 梓「やめ……ないで……もっ……と……」 言葉に加えて眼差しでそう懇願する梓の目は、唯の知るどんな梓よりも従順だった。 なんで私は唯先輩にこんな事を言っているんだろう。暑さでおかしくなっちゃったのかな。 梓は自問するが、陽炎のように揺らめく理性では、その答えを見つけられなかった。 唯は梓の頬を手で覆ったまま、おでこをくっつけた。 唯「私の視界、あずにゃんでいっぱいだよ……」 梓「はい……」 唯「あずにゃんの息、いい匂いがするよ……」 梓「はい……」 唯「あずにゃん……」 これ以上、どんな言葉を添えればいいのか、唯にはわからなかった。 ただ、梓の唇が、強力な磁力を持って唯の心を引きつけていた。 唯は、自分の裡に生まれた卑しさに戸惑い、恐怖していた。 唯は、自分の細胞のひとつひとつから発せられる遺伝子の命令に従うべきかどうか迷っていた。 私がしようとしている事は……あずにゃんが今私にして欲しいと思っている事は、いつものじゃれ合いとは違う。 私の知らないあずにゃんを知ると同時に、私の知らない私を知る作業。 行き過ぎた好奇心は時として不安を生む。それが唯を迷わせた。 梓の唇はすぐ目の前にある。 しかし、唯にはその数センチが途方に暮れるほど遠く思えた。 唯「あず……にゃん……」 梓は、自分の名前を呼ぶ唯の声にこもるものが変わった事に気づいた。 唯の声は、梓に最後の意志の確認をするように、真実味を帯びていた。 ずるい。 唯先輩はずるい。 こんなの嫌なのに、嫌じゃない。 嫌じゃなくしてしまう唯先輩はずるい。 梓は、唯がその最後の一歩を踏み出すのを待ち、目を閉じた。 唯「あずにゃん、睫毛きれい……」 梓は何も答えなかった。 唯は自分を詰った。 私はまだ言葉に頼っている。 もうそんな段階は過ぎてるのに。 あずにゃんは覚悟を決めたのに。 唯は梓の頬に添えた手の親指で、その形を確かめるように梓の唇をなぞった。 梓は目を閉じたまま、小さく身体を震わせた。 鼓動は鳴る。 お互いを欲しくて欲しくてたまらないから、それを伝えあうように脈打つ。 スピーカーから流れる音楽の様にはっきりと聞こえるわけではなかったが、互いの耳にそれは届いていた。 ポール・マッカートニーの歌声の中、二人の吐息が舞った。 聞こえる。 あずにゃんの鼓動が。 唯先輩の鼓動が。 唯「……」 もう言葉に用はない。 あとは互いが発する引力に身を委ね、熱と優しさを分け合うだけだ。 唯は目を閉じると、ついに数センチの距離を埋めた。 唯はすぐに顔を離した。 梓「先輩……」 目を開けた梓の頬に伝うのが、汗なのか涙なのか、唯にはわからない。 唯はまた唇を重ねた。 そしてまたすぐに離す。 それを繰り返していると、二人の身体に宿る熱はがむしゃらな衝動を生んでいった。 唯の肩を掴む梓の手に少しずつ力がこもる。 最初は優しく触れ合うだけだった二人の唇は、徐々に無遠慮に、暴力的になっていった。 唯「ん、ん……っ」 梓「ふっ……ん……む……」 唯は舌で梓の唇をこじ開けた。 唯に侵入された梓の身体に、未曽有の快感が走った。 唾液は無味でありながら、樹液のように甘く広がる。 唯はゆっくりと手に力を込め、梓の身体を倒し、梓に乗る格好になった。 2
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律「あぁ・・・、今日は疲れた。主に精神的に」 澪「まぁまぁ。精神が鍛えられてよかったじゃないか」 律「どこがだ!」 澪「これは不慮の事故でカチューシャがなくなっても困らないようにさらに鍛えないとな」 澪「よし!明日は髪下ろして出掛けるか!」 律「・・・今度からは予備を持ち歩こう」 澪「いいじゃんかぁ。ねぇ律ぅー」 律「ええい。気持ち悪い声を出すんじゃない」 律「そしてさりげなく身体を触るな」 次の日! 梓「・・・またお昼近くまで寝てしまった」 紬「」スゥスゥ 梓「まったく。ムギちゃんのせいですよ」 梓「あんな・・・、激しくするから・・・」/// 紬「あず、にゃ・・・」ムニャ 梓「」ナデナデ 梓「さて、お昼ご飯作って今日はなにするか考えなきゃ」 梓「それまでおやすみなさい」チュッ ・・・ 紬「やっぱりあずにゃんのご飯はおいしい!」 梓「そんな、ムギちゃんと大差ないですよ」 紬「ううん。やっぱりおいしい」モグモグ 梓「ふふっ」 梓「午後はどうしますか?」 紬「そうねぇ・・・。外雨降りそうだし・・・」チラッ 梓「ですねぇ・・・」 紬「お買い物も行かなくていいし、ゴロゴロしてようか?」 梓「たまにはそれもいいですね」 梓「」モソモソ 梓「ベット、まだムギちゃんの温もりが残ってます」 紬「ごめんね。ずっと寝てたから・・・」 梓「しょうがないですよ。昨日はムギちゃんがずいぶん暴れてましたからねぇ」 紬「あ、あば・・・」/// 梓「だ、だから・・・。今日は、私が暴れていいですか?」/// 紬「・・・。・・・うん」/// 梓「じゃあベットに来てください」ポンポン 紬「い、今から?」 梓「もちろんですよ」チュッ ―――― ペロペロ 唯「んう・・・。ういー、ペロペロ・・・」スヤスヤ ユノ「ワン!」 和「・・・えっ?」ガバッ ユノ「」フリフリ 和「ユノ・・・、あなたどうしてここに?」 憂「・・・和ちゃん?」ムクッ 和「あ、おはよう。憂」 憂「おはよう、和ちゃん」 憂「ユノちゃんもおはよー」ナデナデ 和「きっと唯ね。もう、ちゃんとケージに入れてって言ったのに」 憂「え?お姉ちゃん、ちゃんと入れてたよ」 和「・・・まさか自力で出てきたのかしら?」 ユノ「?」キョトン 和「まったく。そういうところは似なくていいのにね」ナデナデ 憂「ふふっ」 唯「うー」ムクッ 和「おはよう。唯」 憂「おはよう。お姉ちゃん」 ・・・ 唯「ふふふーん♪」モグモグ 和「なにやらご機嫌ね。いい夢でも見れた?」 唯「うん!内容は覚えてないんだけど・・・、いい夢だったよー」ポワワ 唯「はっ!もう一回寝すれば続き見れるかも!」 憂「ダメだよ。朝ごはん食べたらユノちゃんのお散歩に行くんだから」 和「もうお布団仕舞っちゃったしね」 唯「うぅ・・・。じゃあ今夜に期待かぁ・・・」 和「あら、お昼寝はしないんだ」 唯「それだよ!」ビシッ 憂「午後から雨降るって言ってたし・・・。出掛けるなら午前中だもんね」 唯「うんうん。だから午後はまったりゴロゴロ~」 和「お昼寝は別にいいんだけど、何時に帰る予定?」 和「雨が降る前に帰る。っていうのもいいと思うんだけど」 唯「その時考えればいいよ。ねー、ユノちゃーん」ナデナデ ユノ「ワン!」 憂「夜はなにか予定とかあるの?」 和「いいえ。レポートが少し残ってるくらいよ」 憂「そっかぁ。やっぱり大変なんだね」 ・・・ 憂「」スゥスゥ 唯「夢見れなかった・・・」ショボ 和「それは残念ね」カキカキ 唯「和ちゃん、お勉強?」 和「えぇ。もう少しかかるからまだ寝ててもいいわよ」 唯「そっかぁ。・・・ユノちゃんも寝てるし、そうしようかな」ゴロン 唯憂「」スヤスヤ 和「寝るときも手を握って・・・。ほんと、仲のいい姉妹」クスッ 和「あ、こら。憂の布団取っちゃダメでしょ」モソモソ ザーザー 憂「土砂降り・・・」 和「そうねぇ。こんな大雨久しぶりね・・・」 唯「これはしばらく帰るのは無理だね。うん」 和「」 唯「しょうがないから今日もお泊りだね!」 和「まさか、これを企んで・・・」 憂「ご、ごめんね。お昼寝気持ち良くてつい寝すぎちゃって・・・」 和「まったく。・・・確かに雨の中帰して、風邪でもひかれたら後味悪いしね」 和「今日は特別よ」 唯「わーい!和ちゃん大好きー」ダキッ 和「じゃあ次は私がゴロゴロしてようかな」 憂「レポートはいいの?」 和「あなた達が寝てる間に終わらせちゃったわ」 唯「ほほう」ピコーン 唯「つまり私達が泊るのを期待して先に終わらせたんだね?いっぱい遊びたいから!」 和「なんでそうなるのよ・・・」 唯「もう。そう言ってくれれば手伝ったのにー」スリスリ 憂「ふふっ。和ちゃんかわいい」ギュッ 和「だから違うって・・・。それに暑いし・・・」 学生寮朝! 律「」スゥスゥ 澪「・・・ふむ。疲れ果てて寝てしまったか」 澪「まったく、裸のまま寝ると風邪ひくぞ」バサッ 澪「・・・」ジーッ 澪「やっぱ寝顔もいいなぁ・・・」 澪「なんかこう、そそるものがあるよね」 澪「・・・襲っちゃおうかな?」 澪「・・・。・・・ここは我慢、律が寝てる間に用事を済ませねば」 澪「」コソコソ 澪「」キョロキョロ 澪「・・・よし。誰もいない」ガラッ 澪「あった・・・」ゴクリ 澪「お、お手柔らかにお願いします」ペコリ 澪「・・・」ソーッ ガチャン、カチャカチャ・・・ 澪「・・・どうだ!?」 澪「」 『増えてるー!!!』 律「んあ?」ムクッ 律「・・・」キョロキョロ 律「澪の声がした気がしたけど・・・。気のせいか・・・」 律「おやすみ・・・」ゴロン 澪「こ、これはなにかの間違いだ・・・」ワナワナ 澪「この短期間にこんなに増えるわけ・・・」 澪「そ、そう!この服が重いんだな!」ヌギヌギ 澪「」 『うわーーーん!!!』 律「むにゃ?」ムクッ 律「・・・」キョロキョロ 律「・・・」 律「おやすみ」ゴロン 澪「こ、これはまずい・・・」 澪「今までうまくごまかしてきたけど今回は本当にやばい・・・」 澪「体重落とさなきゃ・・・」 澪「ダイエットだ!」グッ 澪「でも一人でやると続かなそう・・・」 澪「・・・」 澪「・・・仲間を増やすか」 澪「」ポチポチ、プルルルル 梓「」スゥスゥ 紬「ふふっ」ナデナデ プルルル 紬「電話・・・。澪ちゃん?」 紬「もしもし」 澪『ムギ、今いい?』 紬「うん。どうしたの?」 澪『その前に、今一人?』 紬「あずにゃんと一緒だけど寝てるし・・・。なにか相談事?」 澪『そっか。なら大丈夫か』 澪『単刀直入に聞くけど、・・・体重測った?』 紬「・・・っ」ギクッ 澪『・・・。私はな、増えてたんだ・・・』 紬「・・・そ、そう。どれくらい?」 澪『・・・ゴニョゴニョキロ』 紬「・・・」 澪『ムギも測ってくれないか?そして増えてたら一緒にダイエットしよう』 紬「わ、私は増えてなんか・・・」ドキドキ 梓「ムニャ・・・」 梓「ムギちゃ・・・、ぷにぷに・・・」 紬「!!!」 紬「・・・測ってくるわ」 澪『健闘を祈る』 紬「」ゴクリ 紬「そーっと・・・」 ・・・ピピッ 紬「」 紬「」ゴシゴシ 紬「お、おかしいわね・・・。せ、設定が間違ってたのかな?」 紬「電源切って、もう一度・・・」 ・・・ピピッ 紬「」 澪『ど、どうだった・・・?』 紬「・・・やりましょう」ボソッ 澪『ん?』 紬「ダイエット!」 澪『あ、あぁ。ムギもついてくれると心強いよ』 澪『ちなみにどれくらいだった?』 紬「・・・」 澪『今更隠し事はなしだぞー』 紬「・・・ゴニョゴニョキロ」 澪『同じくらいか・・・』 紬「うっ、うぅ・・・」グスッ 澪『泣くなムギ、今から始めれば夏に間に合う!』 紬「夏・・・?」 澪『そうだ。必然的に露出度の高い服が多くなるからな』 澪『合宿とかで水着も着るだろうし』 紬「そ、そうね・・・」 澪『一緒に痩せて夏を満喫しよう!』 紬「うん!」 澪『そこでだ。明日会えないか?作戦会議をしよう』 紬「明日・・・。そうね、わかったわ」 紬「澪ちゃんはりっちゃんに話したの?ダイエットの件」 澪『いや。言ってもどうせからかわれるだけだし』 澪『ムギはどうする?』 紬「あずにゃん、そういうの鋭いからすぐばれちゃうだろうし・・・。正直に言おうと思う」 澪『そっか、・・・んじゃ明日な。その時に詳しい話をしよう』 紬「うん。がんばろうね」 澪『どっちが早く痩せれるか競争だな。じゃ』ピッ 紬「・・・私が勝ってみせる!」メラメラ ザーザー 紬「・・・外は雨。今できるといったら」 チャプン 紬「半身浴で汗をたっぷりかけば!」 紬「・・・」 紬「」プニッ 紬「うぅ・・・」 紬「昨日のドーナツおいしかったし、旅行でも結構食べてたし・・・」 紬「これからは間食は極力なくさないと・・・」 7
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2014年度亜連誕生祭イラストの部 2chまとめ記事のまとめ 5頭身義眼ホビット a AA一覧 Alen gmkz 総選挙 結果 I.A.アーレンは奇形児なのか? JB! LINEスタンプ作り方 Mr.Potato Head NGワード一覧 TOP画像 True value いきなり!激寒伝説 いしあちゃん いしいの電話 おフランス石井 ご意見箱 ご意見箱/コメントログ しゅき しゅき(INKIN)(GORON) しゅき(性獣) しゅきMAD しゅきパズル しゅきリス卒業のすゝめ しゅき(野獣) じゃがいもから芽が出てハニー じゃがいも速報 そして終結へ(弊社ソフトウェアの違法ダウロード事件についての顛末) ついに引退?!しゅき、生主人生に最大の危機 でぶじゃがP にら ぼっさん ましろぱんにゃ まとめサイト作成支援ツール みずにゃん みんなのゲーム屋さん よくわからない解説 りぃ るーた アンチポエム エボラ出血熱 エロイプ詐欺石井 エロイプ販売石井←編集者募集! オフ会 ギャル井亜連 ゴミクズ講座~欲とは~ チョン石井 テンプレ・弾幕置き場 ニコニコ生放送主(大手)だけど質問あるか? ニコニコ生放送主(大手)だけど質問あるか? ブルガリ亜連 プラグイン プラグイン/RSS プラグイン/アーカイブ プラグイン/インスタグラム プラグイン/コメント プラグイン/ニュース プラグイン/人気商品一覧 プラグイン/動画(Youtube) プラグイン/編集履歴 プラグイン/関連ブログ ホビット メニュー メンヘラに送る詩 一連の流れまとめ 主要人物まとめ 今北用 今後やるべきこと 今来た用 今来た用/コメント/1 今来た用/コメント/2 今来た用/コメントログ 初見必読 安全に配信を見るために・・・ 割れ厨まとめ 割れ厨共の通報先一覧 取り巻き一覧 口番!イシイスクープ 右メニュー 四角い石 多国籍石井 大口番ゴミクッズブラザーズコラ集 奥沢ラプソディー 好き嫌い 小山則 小山敬市 小山純一 徹底考察!しゅきはオワコンなのか? 愛すべきホビット族 日替わり!じゃがいも畑 朗読が苦手なあなたも手軽に読める 五頭身文学 東京→大宮 自転車配信まとめ 松浦ふみや 楽曲作品 武士井亜連 現行スレ 画像 石井あさみ 石井に送る歌
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【TOP】【←prev】【GAMEBOY ADVANCE】【next→】 にゃんにゃんにゃんこのにゃんコレクション タイトル にゃんにゃんにゃんこのにゃんコレクション 機種 ゲームボーイアドバンス 型番 AGB-P-BNYJ ジャンル テーブルゲーム(ボードゲーム) 発売元 エム・ティー・オー 発売日 2005-3-24 価格 4179円(税込) 駿河屋で購入 ゲームボーイアドバンス
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・・・ 律「・・・やけに長いな」 澪「だな」 澪「合宿もあと二日かぁ」 律「あっという間だな」 澪「心残りしないように楽しまないとな」 律「だな」 澪「昼間に野外で青○はしておかないと」 律「」 律「(明日はずっと憂ちゃんのそばにいよう)」 澪「律との約束を守っておもちゃは持ってこなかったんだからこれくらいはしないとな」 律「(無視だ無視)」 唯『お待たせー。先に行ってるよー』 律「お、おう!」 バタン ・・・ 律「よし。じゃあ行くか」 バタン 澪「どんな仕掛けしてくるやら」 律「ふと思ったんだけどさ。これってもう肝試しじゃなくて半分お化け屋敷だよな」 澪「そう言われてみれば・・・」 律「まぁどっちでもいいけどさ」 律「・・・着いた。入るぞ」 澪「あ、あぁ・・・」 サクサク 律「さわちゃん本気出すって言ってたけど本気かなぁ・・・」 澪「あの顔は本気っぽかった・・・」 クスクスクス 律澪「!?」 律「だ、誰の笑い声だ・・・」 フフフフフッ 澪「さわ子先生達が言ってた笑い声ってこれか・・・?」ブルブル ガサガサッ 律澪「!」バッ 律「・・・今、動いたよな?」 澪「ガサガサって言った・・・」 紬「(澪ちゃんもうちょっと手前に・・・)」 梓「(・・・もう一回かな?)」 ガサッ 澪「っ!」ジリッ 紬「(きたっ!)」 ガシッ 澪「ひいっ!!!」 律「ど、どうした!?」 澪「あ、足・・・。なにかに握られた・・・」 律「・・・」チラッ 律「だ、誰もいないみたいだけど・・・」 澪「本当だって!この右足にガッって!」 律「・・・っ。澪、それ・・・血か?」 澪「・・・え?」 律「て、手の跡が・・・」 澪「・・・」フラッ 律「お、おい!しっかりしろ!」ユサユサ 澪「か、帰ろう!やっぱりここは危ないんだって!!!」 律「ゆ、唯達が行って私達だけ帰るわけにはいかないって!」 澪「・・・もう帰りたい。帰っていろいろしたい・・・」シクシク 紬「(ふふふっ。絵の具作戦成功ね)」 律「と、とにかく先を急ごう・・・」 律「足は痛くないんだろ?」 澪「う、うん・・・」 ・・・ 梓「バッチリでしたね」 紬「うん!」 紬「それじゃあ帰って澪ちゃんの足を洗う準備をしようか」 梓「ですね」 サクサク 澪「この先に井戸あるけどスルーだぞ」 律「当然だ」 澪「にしてもさっきのは誰だったんだろ・・・」 律「木を揺らす役と足を掴む役がいたから二人組。唯達かムギ達か」 澪「はぁ・・・」 ズルリ、ズルリ・・・ 律澪「!?」ビクッ 澪「さ、先に行こう!あれは井戸のほうだ!」 律「お、おう!」 ・・・ーん・・・ 律「えっ・・・」 ・・・お・・・ちゃ・・・ 澪「律、早く!」 み・・・お、ぢゃーん・・・ 律澪「」 さわ子「ああ゙ぁー・・・」ズリズリ 律澪「で、でたーーー!!!」ダダダッ さわ子「・・・って、あれ?」 さわ子「なんだ、行っちゃったのかぁ。記念写真撮ろうと思ったのに」 ・・・ 律「うぅ・・・。肝試し怖い・・・」ブルブル 澪「見てない・・・。貞子なんて見てない・・・」ブツブツ 律「・・・早く行こう」 澪「帰りたい。帰って律の寂しい胸に飛び込みたい・・・」 ボカッ 律「・・・ん、あそこに誰かいる?」 澪「ひっ!」 律「あの後姿、唯か?」 澪「唯?」 律「おーい唯。こんなところでつっ立ってなにやってるんだよ」 澪「ま、待て律。なんか様子が変だ」 唯「別に変じゃないよー」 律「じゃ、じゃあどうして一人で立ってるんだよ・・・」 澪「憂ちゃんはどこいった?一緒じゃないのか?」 唯「憂もすぐそこにいるよ」 律「それと、・・・なんでこっち向かないんだ?」 唯「それはね・・・」 クルッ 唯「ばぁー!!!」 律澪「ぎゃああああああああ!!!」 澪「」ペタン 唯「ふふふっ。おどろいた?のっぺらぼうだよー」 律「あぁ・・・、びびった・・・」 澪「なんで口ないのに喋ってるんだよ・・・」 唯「それはね」 憂「さっきから私がお姉ちゃんの代わりに喋ってたんですよ」ガサッ 律「う、憂ちゃんが・・・」 憂「ねー」 唯「」コクコク 澪「・・・」 律「さわちゃんの仕業か・・・」 憂「はい」 唯「」クネクネ 澪「怖い・・・」 唯「」ガーン 律「今夜眠れなそう・・・」 澪「奇遇だな。私もだ・・・」 憂「じゃあおんぶするね」 律「あぁ、目も隠してるからな・・・」 憂「よいしょ。ではがんばってください」 唯「」フリフリ 澪「シュールだ・・・」 律「先を急ごう・・・」 ・・・ 律「見えた・・・」 澪「やっとゴールか・・・」 律「でもまだ油断できん。和達がまだだからな・・・」 澪「・・・そうだった」 律「どこで仕掛けてくるかわからんからな。警戒しろ」コソコソ 澪「出てこなくていいよ・・・」コソコソ 和「(純ちゃん、きたわよ)」 澪「・・・?」 律「いないな?」 澪「まさか帰り道に仕掛けてくるとか?」 律「それはないんじゃないか?」 澪「ならいいけど」 律「じゃあ名前書いておいてくれ」 澪「わかった」 澪「ここだったよな?」ゴソゴソ ガシッ 澪「ひっ!」 純「ああ゙ぁ・・・」 澪「きゃあああああああああ!!!」 律「ど、どうした!?」 澪「ゾンビ!ゾンビー!!!」 純「あうぅ・・・」 律「」 純「ぐあぁ・・・」 和「もういいわよ」 律澪「」 純「あ、やりすぎました?」 和「みたいね」 純「でもゾンビはひどいですよねー」 和「・・・」 和「(純ちゃん、どう見てもゾンビよ)」 和「律、澪。起きなさい」ユサユサ 澪「・・・はっ!」 澪「和、早く逃げよう!たわしのゾンビが!」 和「たわし?」 律「ナ、ナニモミテナイゾ・・・」ブルブル 和「律、澪みたいになってるわよ」 ・・・ 律「なんだ、純ちゃんだったのか・・・」 純「さわ子先生、一度メイクしだしたら止まらなくて・・・」 和「なに律の影に隠れてるのよ」 澪「うぅ・・・」コソコソ 純「・・・そんなに怖いですか?この顔」 律「・・・うん」 澪「いつかクリスマス会のプレゼントに律が選んだお面にそっくり・・・」 純「?」 和「はい、名前も書いたし帰りましょう」 ・・・ 律「ただいま・・・」 澪「疲れた・・・」 唯「」ヌッ 澪「ひっ!」ビクッ 律「まだそのままなのか・・・」 憂「そろそろ戻そうね」 唯「」コクコク さわ子「はい、綺麗になった」 唯「ふいー」 律「あぁ、なんか安心した・・・」 紬「澪ちゃんの足も綺麗になった」 梓「純のゾンビも落としましょう」 純「まだ梓達終わってないもん。私はこのままだよー」 梓「うぅ・・・」 律「散々怖がらされた分復讐してやるぜ・・・」 紬「純ちゃんはゾンビで出るって分かってるだけ安心よ」 梓「こんなのが暗闇から出てきたら誰だって怖がります!」 純「こんなのとは失礼な」 唯「えへー。憂久しぶりー」スリスリ 和「それじゃあ最後やりましょうか」 律「おう!気合入れていかないとな!」 純「おー!」 梓「・・・はぁ」 ・・・ 梓「とうとう順番が・・・」 紬「ふふっ。私達もいっぱい怖がらせたんだもの」 梓「はぁ・・・」 紬「きっと怖い思いするけど、でも楽しみ!」 梓「そういう風に思えないです・・・」 紬「私は好きよ。だって怖がったあずにゃんがぎゅーっとしてくれるから」 梓「・・・もう」/// さわ子「もう最後だし全員にメイクしましょう!」 澪「いやです」 律「酔っ払いは置いといて何するか決めるかー」 唯「あずにゃんがかわいそうだからあんまり怖くしないであげたいなぁ」 憂「うんうん」 純「情けは無用!存分に怖がらせるべきだと思います!」 律「私もそれに賛成!」 和「時間もないし個人の好きなようにやるしかないんじゃないかしら」 唯「こんにゃくやろうよ。一度やってみたかったんだぁ」 憂「いいね」 律「面白そうなネタないかなー」 さわ子「だからメイクを」 澪「純ちゃんはさっきと同じメモのところか?」 純「そのつもりです」 さわ子「メイク・・・」 和「梓ちゃん、気絶しそうね・・・」 さわ子「」ショボ ・・・ 律『お待たせ。準備できたからなー』 梓「はーい・・・」 紬「いよいよね!」ワクワク 梓「・・・はぁ。今日も寝るとき個室だったらよかったのに」 紬「どうして?」 梓「・・・その、怖くなったらいつでもムギちゃんに抱きつけるから」 梓「みんなが一緒だと、恥ずかしいし・・・」 紬「恥ずかしがらなくてもいいのに」ダキッ 梓「だって・・・」 紬「じゃあ私がみんなの前であずにゃんと同じ布団で寝たいって言っても、ダメ?」 紬「同じ布団だから抱きついちゃっても仕方ないよね?」 梓「・・・ずるいです」 紬「ふふっ。あずにゃんに抱きつくためならずるいことだってしちゃうもの」ギュッ 紬「その為に今は、行きましょう」 梓「・・・はい」 ※次スレへ 戻る
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・・・ 紬「食べすぎちゃった・・・」 律「まだまだぁ・・・、最後のケーキがあるぜぇ・・・」 澪「私はパス。ここまでにしておくよ」 紬「むむむ、1個は食べきれないかも・・・」 梓「じゃあ半分こしましょうよ。私も少し食べたいですし」 紬「本当?じゃあ食べましょう!」 梓「味は任せますよ」 紬「じゃあ次回ってきたのにするわね」 紬「・・・なかなか来ない」 律「・・・むぅ」 梓「さすがにケーキを注文するのは気が引けますしね・・・」 紬「あっ、来た!」 子供「パパー、ケーキ食べるー」 親「いいぞぉ、ほれ」 子供「わーい!」 紬「あっ・・・」 律「あるある・・・」 紬「今度こそ来たわ!」コトッ 梓「はい!」 律「1個しか流れてこなかったかぁ」 紬「みんなで分けましょう。ねっ」 律「あぁ、そうするか」 紬「はい、あずにゃん」スッ 梓「も、もう。こんな場所で・・・」パクッ 紬「りっちゃんもどうぞぉ」スッ 律「私はいいよ・・・。恥ずかしいし」 澪「」ジーッ 律「(・・・後が怖いし)」 紬「そう・・・。じゃあ適当にどうぞ」 律「おう。どれどれ」パクッ 律「・・・ふむ。まぁまぁだな」 紬「澪ちゃんもどう?」 澪「・・・じゃあ一口だけ」スッ 紬「うんうん。今日はいっぱい楽しめたわぁ」 梓「ですね。また来ましょうね」 紬「今度は唯ちゃん達とね!」 梓「はい!」 律「ふぃ・・・。お腹いっぱいだぁ」ポンポン 澪「・・・うん。ちょっと食べすぎちゃったかな」 律「回転寿司ってついつい食べ過ぎちゃうんだよなぁ」 梓「わかります・・・」 紬「澪ちゃん、よかったの?デザート一口だけで」 澪「いいんだ。この後部屋でも食べるし」 紬「・・・澪ちゃん、そんなに甘いものばかり食べてると・・・」 澪「はっはっは、その点は大丈夫だよ。なっ、律」ポン 律「」 梓「じゃあそろそろお会計にしましょうか」 律「・・・そうするか」スッ 紬「またボタン!?」 律「うむ。お会計の時はこのボタンで店員さんを呼ぶんだぞー」 紬「お、押してもいい!?」キラキラ 律「お、おう。どうぞ」 紬「フンス!」ポチッ ポーン 店員「お待たせしました。お会計でよろしいですか?」 梓「はい。お願いします」 ・・・ 店員「ありがとうございましたー」 ガーッ 紬「ふふっ、割引券もらっちゃったね」 梓「また今度使いましょう」 律「大トロも食べれたし満足満足」ホクホク 澪「回転寿司にしてはネタがよかったな」 テクテク 紬「澪ちゃん達、明日はなにするの?」 澪「明日かぁ、部屋でまったりゴロゴロかな」 律「」 紬「まったりいいわねぇ。私達も明日はゴロゴロしようか」 梓「はい。たまにはいいですね」 律「わ、私達はどこか出掛けないか!?今日十分ゴロゴロしたし!」 澪「なんだ、外がいいのか?」 律「なんでそうなる・・・」 紬「明日はゴロゴロ~♪」 梓「今日のうちに洗濯とかしてよかったですね」 澪「梓はいいのか?宿題とか、試験勉強とか」 梓「私は常日頃からちゃんと勉強してますから」 律「・・・おい、なんでこっち見るんだよ」 梓「なので一夜漬けとか憧れますよ」 律「中野ー!」ギリギリ 梓「きゃーっ」 紬「ふふふっ」 紬「じゃあ私達はこっちだから」 澪「あぁ、今日は誘ってくれてありがとうな」 律「いつでも誘ってくれ。昼夜問わないから(真顔)」 梓「はい。ではおやすみなさい」 澪「じゃあな」フリフリ テクテク 紬「今日は本当に楽しかったわね」 梓「ですね。・・・けど、ちょっとお金使いすぎちゃいましたね」 紬「節約生活ね!私、テレビ見て憧れてたの!」キラキラ 梓「いえ、あそこまではしなくていいですけど」 梓「でも無駄使いは減らしましょうね」 紬「うん!」 紬梓「ただいまぁ」ガチャ 紬「では早速・・・」ガチャ 梓「私の部屋になにかありますか?」 紬「うん。一緒にいれば電気代の節約になると思うの!」 梓「そ、そうですか」 紬「ふふふっ」ゴロン 梓「すぐ横になると牛さんになりますよー」 紬「だってー」ゴロゴロ 梓「もう。まぁ、今日は結構歩きましたからね」 紬「お散歩楽しかったわね!」 梓「ですね。でも着替えたらどうです?シワになっちゃいますよ」 紬「・・・うん」スクッ パタン 梓「ムギちゃんって本当子供っぽいところあるなぁ」 梓「・・・そこがかわいいんだけど」 紬「ただいま!」ゴロゴロ 紬「そうだ。お風呂にしましょう」 梓「もうですか?別にいいですけど」 紬「・・・それでね。・・・その、週末だし、久しぶりに」カアァ 梓「!」 梓「え、えと・・・。・・・はい」/// 紬「・・・じゃあ、準備してくるね」 梓「は、はい」ドキドキ 梓「・・・なんでだろ?」 梓「ムギちゃんとはその・・・、結構してるのに・・・」 梓「・・・やっぱ慣れないなぁ」 梓「でも、この気持ちは忘れたくないかな」ドキドキ 紬「お待たせ、入ろっか」 梓「あ、はい!」 ガラッ、シャーッ 梓「・・・」 紬「・・・」 梓「さ、先に入ってますね」チャプン 紬「う、うん」 紬「湯加減どう?」 梓「あっ、ちょうどいいですよ」 紬「よかった。じゃあ私も」 梓「どうぞ」ススッ 紬「ありがとう」チャプン 梓「・・・」 紬「・・・」 紬梓「・・・あのっ」 紬「・・・クスッ」 梓「・・・プッ」 紬梓「あははははっ」 梓「・・・ふぅ、なんですか?」 紬「うん。なんか妙に意識してるのが面白くて」 梓「そりゃあ、その・・・。これからするって言われたら・・・」ゴニョゴニョ 梓「ムギちゃんだって思いっきり意識してたじゃないですか。私の胸ばっかりチラチラ見て」 紬「そ、そんなことしてないっ!」カアァ 梓「ふふっ、冗談ですよ」 紬「もう!」プイッ 梓「すみません。さっ、背中流してあげますよ」 紬「・・・もう」 梓「でも、ちょっと意識してる時間も楽しかったです」コシコシ 梓「こう、・・・なんて言えばいいのかわからないですけど」 梓「こういうのも幸せの一つなのかなぁ・・・って」 紬「・・・うん。私も思ってた」 梓「・・・」 梓「・・・ムギちゃん。今日は、私がしていいですか?」 紬「えっ?」 梓「最近、ムギちゃんにしてもらってばっかりだから・・・。今度は・・・」カアァ 紬「えっと、・・・お、お願いします」/// 紬「で、でも。交代で私も・・・ね」 梓「はい」/// 紬「時間はあるから・・・、たくさんしようね」ニコッ 梓「」ドキッ! 梓「・・・ムギちゃん」 紬「なに?」クルッ 梓「」チュッ 紬「あ、あずにゃ・・・、んっ・・・」 梓「・・・ぷはぁ。もう、ここでしていいですか?」 梓「我慢、できないです・・・」 紬「・・・うん」/// 紬「んっ・・・、あず・・・、んちゅっ」チュッ 梓「んんっ・・・、ムギひゃ・・・、んくっ」チュル 梓「はぁ・・・、んっ」ムニュッ 紬「あっ、あずにゃ・・・、はげしっ」 梓「んっ」グイッ、ドサッ 紬「(あずにゃんに押し倒されちゃった・・・)」ポーッ 梓「・・・ふぅ。・・・次は」ムニッ 紬「んっ」ピクッ 梓「ムギちゃんの胸、おいしい・・・」チゥチゥ 紬「・・・赤ちゃん、みたい。んっ・・・」 梓「赤ちゃんは、こんなことしないです」クリクリ 紬「あっ・・・」ピクッ 梓「大きくて羨ましいです」キュッ 紬「はぁ・・・、んんっ・・・」 梓「そういえばまだ前は洗ってなかったですね」アワアワ 梓「しっかり洗ってあげます」スッ 紬「んっ・・・」 梓「スベスベで気持ちいいですよ」 紬「なんか・・・変な感じ・・・」 梓「ヌルヌルです」 梓「ここもちゃんと」ムニムニ 紬「んっ・・・」 梓「念入りに」コリコリ 紬「んうっ・・・、はあっ」ピクッ 梓「ふふっ、かわいいです」チュッ 紬「んっ、ちゅっ・・・」 梓「はぁっ、んっ」ピチャッ 梓「・・・ふぅ、流しますね」 紬「うん・・・」 梓「・・・すみません。勢いで押し倒しちゃって」シャーッ 紬「いいの。・・・私も、ドキドキしちゃったし」 梓「」/// 梓「続きはベットでいいですか?ちょっとのぼせそうで・・・」 紬「うん。あずにゃんの好きなところで」 梓「・・・はい」 紬「・・・」ブオーッ 梓「・・・」ゴクゴク 紬「髪、乾かすわね」 梓「・・・はい」 紬「サラサラで羨ましい」 梓「私はムギちゃんみたいなフワフワがいいです」 紬「・・・はい、できたわ。・・・じゃあ」 梓「続き、しましょうか」 紬「・・・うん」 ちょっと前! 唯「えへへー、和ちゃんとお鍋だー」 和「断ってよかったの?夕食の誘いだったんでしょ?」 唯「うん。でも、今日は和ちゃんと一緒にいるって約束したし」 唯「それに、一人じゃ食べきれないでしょ?」ガサッ 和「・・・そうだけど」 憂「私達とご飯じゃヤダ?」 和「・・・その質問はズルイわよ」 憂「ふふっ」 唯「また誘うって言ってたし。その時は一緒に行こうね」 和「わかったわ。じゃあ今日はお鍋ね」 唯「やっとマシュマロ豆乳鍋が食べれるよぅ」 和「それはないから」 憂「今日は寄せ鍋だからねっ」 唯「えへへっ、わかってるよー」 和「たまに本気だから怖いのよね・・・」 憂「でもよかったの?カニまで買っちゃって」 和「いいのよ、そういう気分なの。最後は雑炊にしましょう」 唯「和ちゃん、太っ腹ー」 和「いつも質素だからね。たまには奮発しなきゃ」 憂「がんばっておいしく作るからね!」 和「ふふっ、お願いね」 唯「奮発ついでにアイスも高いのを!」 和「却下」 唯「ええぇー・・・」ズーン 和「この前来た時に買った箱のがまだあるからそれ食べちゃいなさい」 唯「まだあったんだ・・・」 憂「もしかして取っておいてくれたの?」 和「え、えぇ。どうせ近いうちにまた来ると思ってね」 和「(・・・今思い出したわ)」 唯「まぁいっか。早く帰ろう!」 憂「うん!暗くなると寒くなるからね」 和「(唯もまだちょっとぬけてるところはあるけど) 和「(料理や掃除もできるようになって、ちゃんと成長してるのね)」 和「(・・・これも憂のおかげね)」 憂「なに?和ちゃん」 和「なんでもないわよ」ニコッ 11
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・・・ 紬「えへへっ」ギュッ 唯「ムギちゃんの似合ってたよー」 紬「ありがとう」 律「無事みんな決まってよかったな」 純「ですね」 律「よし、澪達はもうさっきの広場にいるってさ」ポチポチ 唯「早く戻ってアイスを食べよう!」 律「えーっと、どこだ?」キョロキョロ 梓「あ、こっちです」 紬「いた!」 憂「おかえり。お姉ちゃん」 唯「えへへ、ただいまー」 澪「いいの選べたか?」 律「まぁな」 唯「では早速アイスを~」 梓「結構早く決まったんですね」 紬「みんなはそうね。私が最後まで悩んじゃって・・・」 梓「そ、そうなんですか」 梓「(どんなのにしたのかな・・・)」 唯「うーん。どれもおいしそうだなぁ」 和「なんか今日は悩んでばっかりね」 律「私は二段にする!」 唯「あ、私もそうしよう!」 唯「おいしーい」ペロペロ 純「外で食べるアイスもいいですねぇ」 紬「あずにゃん達はなにしてたの?」 梓「私達もゲームセンター行ってました」 和「久しぶりにエアホッケーやったわ。意外と難しいのね」 澪「ちなみにさわ子先生はずっと寝てた」 さわ子「少し寝たら復活したわ!」 律「あ、いたんだ」 唯「さわちゃん先生がクレープ食べてる!ずるい!」 さわ子「なんでよ・・・」 澪「クレープかぁ。そっちでもよかったな」 紬「あずにゃんは何味にしたの?」 梓「ストロベリーとチーズケーキです。はい、あーん」 紬「わぁ、ありがとう。あーん」パクッ 和「律、このあと行くお店は決まってるの?」 律「大丈夫だいじょーぶ。去年も行ってるからバッチリさ」 唯「あれ買おうよ!でっかいシャチ!」 律「お、いいねー。あれ乗ってみたかったんだよねー」 澪「買うのはいいけど誰が空気入れるんだ?」 紬「確かに入れるの大変そう」 唯律「・・・」 律「さわちゃん!」 さわ子「自分で遊ぶなら自分で入れなさい」 律「まぁ足のもあるしなんとかなるって!」 紬「足の・・・?」 梓「足で空気入れる道具があるんですよ」 紬「へぇ、口で入れるんだと思ってた」 和「そしたら日が暮れちゃうわ」 律「・・・よし!これ食べたら行くぞ!」 純「シャチかぁ。スイカのボールなら家にあるけど」 唯「スイカ!」 梓「いいね。合宿に持ってきてよ」 純「元からそのつもりだよー」 唯「アイスおいしかったー」 憂「そうだね」 唯「・・・クレープも食べたい」 憂「晩御飯食べられなくなっちゃうよ。また明日にしようね」 唯「・・・今日の晩御飯ってなに?」 憂「ハンバーグにするってお姉ちゃん張り切ってたじゃん」 唯「お、そうだった。じゃあ我慢するー」 憂「ふふっ」 律「さ、食べ終わったし行くか」 ・・・ 梓「うぅ・・・、日なたに出た途端暑さが・・・」 和「今年は猛暑になりそうねぇ」 律「梓はずっと日焼けかもな」 梓「そうならないように努力します!」 紬「日焼けしててもかわいいよ」ナデナデ 澪「日焼け、真っ黒、焦げ、梓、こげにゃん・・・」 梓「変なあだ名つけないでください・・・」 純「こげにゃん♪」 梓「」ツネッ 純「痛っ!冗談だよー・・・」 律「よし、着いた」 さわ子「涼しい・・・」 律「ここなら大抵の物が揃うからな。色々見るぞー!」 唯「おー!」 唯「おぉー!浮き輪がいっぱーい!」 紬「かわいいのもいっぱいだねぇ」 律「お、これいいなぁ。ボート!」 梓「高すぎです。それにオールはどうやって持って行くんですか」 律「うぅ・・・」 憂「お姉ちゃん、シャチいたよ」 唯「わぁ、かわいい!」 紬「でっかーい」 和「二人くらい乗れそうね」 さわ子「バナナボートみたいに引っ張れれば面白そうね」 律「それ一度やってみたいなぁ」 純「楽しそうですねぇ」 澪「私はあれが欲しいな。水面で寝そべれるの」 梓「あぁ、マットのですね」 澪「お風呂場に持って行けば別の遊びもできるし」 ゴツン 澪「なにするんだ律ー!」 紬「お風呂場で?」 梓純「?」 唯「なんでお風呂場?」 憂「お風呂場・・・」 憂「」ポッ 憂「そ、それよりどのシャチにするか選ぼうよ!」アセアセ 律「そ、そう!このシャチにしようぜ!」アセアセ 唯「えぇー。私この子がいいなぁー」 律「じゃ、じゃあこれにしよう!ムギ達もいいか?」 紬「え、うん。・・・それよりさっきの」 律「おっとー!そういやビーチサンダル買わなきゃいけないんだったー!」 憂「で、ですね!見に行きましょう!」 梓「?」 律「あとで覚えてろよ・・・」ボソッ 憂「・・・」ゴゴゴ 澪「ヒイッ」 ・・・ 唯「ふぅ、いっぱい買ったねー」 梓「ですね」 純「あぁ、合宿楽しみ・・・」 憂「ワクワクするね」 律「あとなにがいるっけ?」 和「ユノの籠が欲しいけど最後でいいわ」 澪「」ブルブル 紬「もう特にないと思うし、いいと思う」 和「そう?じゃあ付き合ってもらおうかしら」 唯「新しいおもちゃも買おうよー」 和「いいのがあったらね」 さわ子「なんで私が荷物持ち・・・」 ・・・ 和「ここよ。よく来るお店なの」 律「おぉ、ここもでっかいなー」 唯「わぁ、籠もいっぱい!」 憂「かわいい!」 和「えーっと、ユノに合うのは・・・」 唯「これ!これかわいい!」 和「合うって、サイズのことよ。それじゃ小さすぎるわ」 唯「あ、そっか」 紬「猫じゃらしー」 梓「連れて行くのは犬ですよ」 律「ペット用のおやつなぁ。言われずに出されたら普通に食べそうだ」 純「ですよねぇ・・・」 和「おやつも買っていかないと」 唯「私達のおやつも!」 律「唯にこのクッキー出したら間違いなく食うぜ」 梓「変なこと考えないでください・・・」 律「最近ユノちゃんに会ってないからなぁ。いっぱい遊びたいな」 紬「うん!」 和「あれから特訓してね、お手とおかわりとお座りができるようになったわよ」 律「おぉ!」 唯「いつの間に!」 憂「わぁ、やってみたいなぁ」 和「今は待ての特訓中。でもなかなかね」 律「やっぱり唯に似てる・・・」 唯「さっきからりっちゃんひどーい!」 律「冗談冗談」 和「籠ねぇ。あまり高いの買えないし・・・」 憂「これなんかどう?安くてかわいいよ」 唯「あ、これいいなぁ」 和「・・・そうね。少し大きいけどユノも大きくなるんだし」 純「梓、あれかわいい?」 梓「う、うーん・・・」 律「深く考えるな」 紬「わぁ、フリスビーだ」 ・・・ 梓「そういえばさっきから澪先輩を見かけないような・・・」 律「あぁ、あいつなら」チラッ 澪「」ブルブル 純「なんか隠れてますね・・・」 憂「もう怒ってないですよ。出てきてください」 澪「・・・本当?」 憂「本当ですよ。・・・でも次になにかあったら」ゴゴゴ 澪「ヒッ!」 律「これくらい反省してくれないとな・・・」 和「おまたせ」 律「お、帰ってきたか」 紬「そうしたら今日はもう解散?」 唯「必要なもの全部買ったもんねー」 純「楽しかったー!」 梓「うん!」 律「それじゃあ各自持ち帰って当日まで保管するように!」 さわ子「やっと荷物持ち終わりね・・・」 律「それじゃあ今日は解散な」 紬「今日はありがとう。楽しかった」 純「楽しかったです!」 唯「憂、重くない?」 憂「平気だよ」 梓「私も持ちますよ」 紬「大丈夫。さ、帰ろう」 律「ほら澪、隠れてないで荷物持て。帰るぞー」 律「合宿まで風邪ひくなよー」 唯「き、気を付けないと・・・」 紬「そうね!」 律「よし、私達はこっちだから。またなー」 唯「ばいばーい」 和「じゃあ私も」 憂「気を付けて帰ってね」 梓「私達も帰ります。またね」 ・・・ 梓「そろそろ交代してください。私も持ちます」 紬「軽いから大丈夫。それより今日の晩御飯はなににする?」 梓「むぅ・・・」 紬「あずにゃん?」 梓「ちょっと失礼します」ガサッ 梓「・・・取っ手の片方は私が持ちます」 紬「・・・ふふっ。これなら半分子だね」 澪「・・・怖かった」 律「自業自得だ。これに懲りたらみんなの前で変なこと言うのもするのも禁止な」 律「当然合宿でもそういうの禁止」 澪「そんな!人気のない岩場の影で、とか楽しみにしてたのに・・・」 律「」 律「そんなのだめに決まってるだろ!」 澪「りーつー・・・」シクシク 律「あぁ、頭が痛い・・・」 律「そんなの憂ちゃんに見つかってみろ。プレッシャーかけられるだけじゃ済まされないぞ」 律「しかも唯にまで見られた日には・・・」 澪「」ゴクリ 律「だから合宿中はなしな」 澪「そんな・・・。合宿の四泊五日間なにもせず我慢しろなんて無理だよ・・・」シクシク 澪「・・・律だって無理だろ?」 律「いや、できるけど」 澪「」 8
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ある日の放課後。 ついついクラスの子とのお話が長くなってしまって、気が付いたらもうとっくに練習が始まってる時間だった。 ……どうして楽しいときは時間が経つのが早いんだろう? もっと遅くしてほしいのに、神様のばか! 少しおどおどしながら音楽室の扉を開ける。多分真っ先に飛んでくるのはあずにゃんの怒った声かなぁ。 「遅れてごめんね~」 「ゆいせんぱ~いっ」 「わぁっ!?」 ――と思っていたのに、飛び込んできたのはあずにゃん本体だった。これには私もびっくりして、思わず数歩後退りをしてしまう。 いや、あずにゃんに触れるのが嫌だからじゃないよ? むしろ大歓迎だし……ほんとだってば! 「むぅ……」 あずにゃんは、私が後ろに下がったのを見て少し不満そう。嫌がってるように思ったのかな? そんなことないのに……。 もし本当に誤解されてたらあずにゃんに嫌われちゃうかもしれない。それは絶対やだ! 「あの、違うんだよ? あずにゃ――」 「唯先輩捕獲~っ」 「ひゃぁっ!」 だから、あずにゃんの誤解を解こうと思って口を開いたんだけど、急にあずにゃんが私に抱きついてきたから驚いちゃった。 不意を突かれたっていうのもそうだけど、まさかあずにゃんの方から私に抱きついてくるなんて思わなかったからね~。 もちろん嬉しいけど、ちょっと恥ずかしいや……。部室の中ならまだしも、ここは廊下の真ん中だから他の人の視線が気になっちゃう。 なんだか生暖かい目で私たちを祝福してる人や、きゃーきゃー言いながら写真を撮ってる人もいる。見世物じゃないんだよっ? そんな私の気持ちを知ってか知らずか――多分知らないだろうけど、あずにゃんは更に頬擦り攻撃まで始めてきた。 「唯先輩のほっぺたすりすり~」 「ふにゃぁ……」 あまりの気持ちよさに、猫みたいな鳴き声を出しちゃった。もしかしたら、あずにゃんより私のほうが猫っぽいのかなぁ。 いや、そんなことはないよね。あずにゃんにすりすりされたら誰だってこうなるもん。されてみれば解るよ。 でも、あずにゃんが他の人にすりすりするのはやだな……、もう私が猫ってことでいいや。あずにゃんは私だけのものだもんっ。 私が抵抗しないからって調子に乗って、あずにゃんの攻撃がまたまた強くなってきた。今度は私のほっぺをぺろぺろと舐めてくる。 「唯先輩の味だ~」 「味なんてしないと思う、よ?」 あるとしても汗の味ぐらいだろうし、しょっぱいだけじゃないのかな? というか汗を舐められるのは結構嫌だなぁ。 最近手入れをあんまりしてないし、臭かったりしてあずにゃんに幻滅されたらどうしよう……。 「あ、あずにゃん……そろそろ止めてくれないかなぁ?」 「ろうしてれすか? ぺろぺろ」 「いや、その……、臭ったりしたら嫌だし……」 言おうかどうか迷ったけど、思い切って言ってみる。というか、ぺろぺろしながら喋るって凄いね、あずにゃん。 あずにゃんは私の言葉に一瞬だけきょとんとして舐める口を止めたけど、しばらくしてからまたぺろぺろを再開した――えっ。 「ちょちょちょちょっと、あずにゃん!?」 「何ですか?」 「どうしてまたぺろぺろするの?」 「おいしいからに決まってるじゃないですか」 「そういうことじゃ……、おいしいの?」 「はい、なんだか甘い味がしてとってもおいしいですよ」 「そ、そうなんだ……」 な、なら大丈夫かな? もしかしたらあずにゃんが私を傷付けないように言ってくれただけかもしれないけど、どうでもいいや。 だって、本当においしそうに舐めてるんだもん。これならホイップクリームとか毎日塗っておいたほうがよかったかなぁ。 「女体盛りですか!?」 「へ?」 まさか聞こえてるとは思わなかったから、変な声を上げてしまった。そこ、いつものことでしょなんて言わないで、傷付いちゃうよっ! 「女体盛りって何?」 とりあえずそこだけは訊いてみる。何のことなのかな? 「唯先輩、知らないんですか?」 「うん」 名前の響き的になんとなく食べ物っぽい感じがするんだけど……。 「食べ物、正解ですよ」 「正解ですか!」 ぱんぱかぱーん。賞金一千万円獲得っ。 ……うん、違うね。 「まぁ食べるのは表面だけなんですけどね」 「表面?」 どういうことだろ? お魚の皮だけ食べるみたいな感じ? 「ちょっと違いますね」 「そっか~」 残念賞は貰えるのかな? 「説明するには実際にやってみるのが手っ取り早いんですけど……、どうします?」 「もちろんやるよ! このままだと気になって夜も眠れなくなっちゃうもん」 「それじゃ今夜、私がみっちり教えてあげますよ」 「うん、よろしくね!」 ――その後、文字通り私があずにゃんに飼い馴らされてしまったのはここだけの秘密、だよ? Fin
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こんにちは平沢憂です 今日は一人でお留守番です お姉ちゃんは軽音部のみなさんとお出掛けです 最近お姉ちゃんは休日に軽音部のみなさんと遊ぶことが多くなりました、時期的に言うと軽音部に梓ちゃんが入ってからですね 寂しい私は買い物に行くことにしました ――― 憂「今日の晩御飯何にしようかな」 憂「お姉ちゃんの好きなハンバーグにしよう」 そう考えたとき私以外の人と笑って遊んでるお姉ちゃんの姿が頭に浮かんだ 憂「……」 何とも言い難い感情がわいてきた、しかしそれでも私はハンバーグの具材をカゴに入れた お姉ちゃんの笑顔を見たいから…… 憂「……そうだ、アイスも買っておかないと」 ――― こうして私はお店を出た ―――― 買った物を持って家へ帰っていると、前方から何やら悲しそうな猫の鳴き声が聞こえてきた ふと見てみるとそこには3匹の猫がいた どうやらさっきの鳴き声は2匹の猫の後ろをついて歩く猫のもののようだった 必死に二匹の猫に対して『にゃあ』と言う猫に見向きもせずに二匹の猫は歩いていく 後ろを歩く猫の鳴き声はどんどん小さくなっていき、歩く速さも遅くなっていった そして諦めたかのように立ち止まり、鳴くのをやめた 悲哀な雰囲気を出してたたずむその猫を見て私は自分も胸が痛くなった 同情心からくるものではないみたい 二匹の猫に置いていかれて寂しそうにしている姿と今の自分が重なって見えた 私はその猫に近づいていった そして気がついたらその猫に話しかけていた 憂「君も寂しいんだよね」 その猫の頭を撫でながらそう言った その猫は悲しそうな目でこちらを向いた 憂「あの2匹の猫に置いていかれて寂しいんだよね」 ―ナデナデ 猫「にゃぁ……」 憂「よしよし」ナデナデ 猫「にゃあ!」 憂「ふふ、可愛い」ナデナデ 憂「私も1人で寂しいの……最近お姉ちゃんは軽音部のみなさんのことばっかりだし……」 猫「……にゃあ?」 憂「でもお姉ちゃんがそれで笑っていられるなら私はそれでいいかなって……」グスッ 猫「にゃぁ……」 憂「……」グスン 涙が頬を伝って落ちていった、その先には…… 憂「いけない、涙が猫さんにかかっちゃった」 憂「……ごめんね」ダキッ 猫「……にゃあ」 ―ペロッ、ペロペロ 憂「えっ!?」 猫「……」ペロッ 憂「涙……拭いてくれてるんだ……」 猫「にゃあ!」 憂「ありがとね」 憂「何だか元気出てきた」 憂「そうだ、お礼に温かいミルクあげるから家にこない?」 猫「にゃあ!」 憂「喜んでくれてるのかな……」 憂「それじゃあ、行こっか」ニコッ 猫「にゃあ!」 ―――― 憂「どう、おいしい?」 猫「……」ペロペロ 憂「ふふ、舐めるのに夢中みたい」 憂「………」 ―ペロッ 憂「ほぇっ!?」 猫「みゃぁ……」 憂「もうなくなっちゃったんだ……おかわりいる?」 猫「にゃあ!」 憂「可愛いなぁ」ナデナデ その猫はまるで人の言葉がわかるようだった、動物ってみんなこうなのかな ―――― ――憂の部屋 憂「ここが私の部屋だよ」 猫「……にゃあ」 憂「いつもここで1人で寂しくしてるんだ……」 猫「にゃぁ……」ペロペロ 憂「そうだね、今は君がいるもんね」 憂「………」 憂「ねぇ、ずっとここにいない?」 猫「……にゃ?」 憂「1人で寂しいもの同士で仲良くしよ」ニコッ 猫「にゃあ、にゃあ!」 今の私にはそばにいてくれる人が必要……そう思った 憂「ありがと」ニコッ 猫「にゃあ!」 憂「そうだ、じゃあ名前つけないと」 憂「うーん、どんなのがいいかな……」 憂「……ゆいにゃんってのはどうかな」 猫「みゃあ!」 憂「そっかぁ、気に入ってくれたんだ……」 憂「……そうだ、そうと決まれば色々と買わないと」 そう私はこんな時にも真っ先にお姉ちゃんを思い浮かべてしまった ―――― 猫「にゃあ、にゃ、にゃぁ」 憂「よしよし」ナデナデ 憂「ふふ、こんな休日久しぶり」 憂「でもそろそろ晩御飯の準備しないと」 憂「ゆいにゃんは危ないから連れていけないかな」 憂「それに……お姉ちゃんにはゆいにゃんのことを知られたくないし」 お姉ちゃんがゆいにゃんのことを知ったら自分のもののように可愛がって一人占めするだろう それだけは嫌だ お姉ちゃんにはゆいにゃんや私の気持ちなんかわからない そんな人にゆいにゃんを可愛がらせたくない 憂「ゆいにゃん、私は晩御飯の準備してくるね」 猫「にゃあ?」 憂「だからこの部屋で1人で待っててね」 猫「にゃ、にゃあー」ダキッ 憂「ごめんね、ほらご飯だよ」 猫「にゃあ!」モグモグ 憂「ふふ、お願いなんだけど、この部屋にいるときは静かにしといてくれる」 猫「にゃぁ……?」 憂「お姉ちゃんにゆいにゃんがバレると困るの」 猫「みゃあ……?」 憂「だからね、ご飯が終わったらあそこで寝てて」 猫「にゃぁ……」 憂「猫サイズのベッドを用意したの、きっと気持ちいいと思うよ」 猫「……」テクテク ―モフッ 猫「にゃぁ、にゃ、にゃあ!」 憂「気に入ってくれた?」 猫「にゃあ!」 憂「よかった、じゃあ静かにしててね」 猫「みゃあ!」 ―――― 憂「ふー、やっと終わったよ」 憂「あとはお姉ちゃんが帰ってきてからかな」 憂「ゆいにゃん、寂しがってるかな」 ―パタン 猫「……」スースー 憂「寝てる……可愛いなぁ」ツンツン 猫「ふにゃ……」ゴロッ 憂「ふふ」 ―バタン 唯「ういー、お腹すいたよー」 憂「あっ、お姉ちゃんだ……」 ―――― 唯「おいしいー」モグモグ 憂「そっかぁ、よかった」 唯「今日ね、あずにゃんがね~~」 憂「へぇ、そうなんだ……」 唯「それでね~~」 憂「そっかぁ……」 唯「うん、凄く楽しかったんだー」 憂「……よかったね、お姉ちゃん」 唯「うん」ニコニコ 憂「……」 最近はお姉ちゃんとの食事が楽しくない……お姉ちゃんは梓ちゃんや軽音部のみなさんの話ばかりだ 昔は心の底からそんな話を笑って聞いてあげられたのに……今はそれができない…… ―――― ――唯の部屋 唯「あっ、メールがきてる、あずにゃんからだ」 唯「『今日は楽しかったです、今度はお泊まりなんかしたいです』かぁ……」 唯「『いいね、やろうやろう』っと送信」 ―ガタン 唯「おぉ、ギー太が倒れちゃった」 唯「よいしょっと、そうだ、毎日の日課をしないと……澪ちゃんに怒られちゃうよ」 ―――― ――憂の部屋 憂「ゆいにゃん、大丈夫?」 猫「にゃぁ!」 憂「お利口に静かにしてたんだねぇ、よしゃし」ナデナデ 猫「にゃぁ、にゃあ」スリスリ 憂「可愛いなぁ、今日は一緒に寝よっか」 猫「にゃあ!」 憂「ふふ、ありがとう」 ゆいにゃんに救われた気がする そばにいてくれること、こんな風に私を必要としてくれることがなんだか懐かしい…… ―――― ――次の日 唯「憂、まだー」 憂「ごめん、お姉ちゃん、ちょっと先に行ってて」 唯「ほーい」 ――― 憂「ゆいにゃん、ここにご飯とミルク置いとくね」 猫「……」ムニャ 憂「私が帰ってくるまではこの部屋にいてね」 猫「……にゃ」スースー 憂「いってくるね」ナデナデ ―――― 唯「それでねー……」 憂「そうなんだ」 今日もいつも通りのお姉ちゃん 無邪気な笑顔で私に話しかけてくる、気持ちがほんわかする 梓ちゃんや軽音部のみなさんの話じゃないからかな……こんな時間がいつもだったらいいのに…… そんなことを考えていると聞き慣れた声が耳に入ってきた 梓「唯せんぱーい」 唯「あっ、あずにゃんだ、おはよう」 梓「おはようございます、唯先輩」 梓「憂、おはよう」 憂「う、うん、おはよう……」 ぎこちない挨拶になってしまった……そんなことを考えてちょっと俯いていると、お姉ちゃんと梓ちゃんが楽しそうに話し始めていた 唯「それでね……」アハハ 梓「そうなんですか……」アハハ 会話に入れないなぁ……そうして視線を先に移すと、昨日の2匹の猫がいた 唯「あっ、猫さんだー」 梓「本当ですね」 どうやらお姉ちゃん達も気づいたようだった 2匹の猫は昨日と同じように仲良くしていた まるで…… 唯「あの猫さん達仲が凄くいいんだねー、まるで私とあずにゃんみたい」 梓「もう、唯先輩///」 唯「えへへ」 お姉ちゃんの言葉が胸に突き刺さる…… 私はそのまま会話に入ることなく無言で歩き続けた ―――― 中野梓ちゃん……私の親友 可愛いし、とってもいい子だ 私にとっても凄く大切な子……だから憎めない どんなに梓ちゃんがお姉ちゃんと仲良くしても、私とお姉ちゃんの時間を奪ったとしても……やっぱり憎めない だからこそ私の中の寂しさは募るばかりだ 教師「おい、平沢!」 憂「は、はい!?」 教師「さっきから呼んでるだろうが、何ぼーっとしてるんだ、黒板の問題はやく解きなさい」 憂「すみません……」 梓「憂……」 ――― 憂「………」ショボーン 梓「憂、そんなに落ち込むことないよ」 憂「梓ちゃん……ありがとう」 梓「えへへ、それにしてもどうしたの?」 憂「えっ!?」 梓「憂が授業中にぼーっとしてるなんて珍しいから」 憂「そうかな……」 梓「そうだよ、なんか悩み事でもあるの?」 憂「べ、別にそういうのじゃないよ」 梓「そっか、なら安心、でも悩み事があったらいつでめ相談してね」 憂「梓ちゃん……ありがと」 梓「いいよ、私達友達でしょ」 憂「……うん」 梓「えへへ」 梓ちゃんの優しさが心にしみる いい意味でも悪い意味でも…… そうして私の気持ちの逃げ場がなくなっていく ―――― 憂「ただいま」 猫「にゃあー!」 憂「ゆいにゃん、寂しかった?」ナデナデ 猫「にゃ、にゃぁ」 憂「えへへ」 憂「まだお姉ちゃんが帰ってくるまで大分時間があるね……」 憂「よーし、ゆいにゃん、お姉ちゃんが帰ってくるまでは家の中うろうろしていいよ」 猫「みゃあー」タタッ 憂「元気いっぱいだなぁ……」 ゆいにゃんを見て私の気持ちは和らいだ 寂しかったのはゆいにゃんじゃなくて、私の方だったのかな…… ―――― 猫「にゃー」ゴロゴロ 憂「ふふ、お姉ちゃんみたい」 猫「みゃあー」ガシッ 憂「あっ、私とお姉ちゃんの写真……」 憂「ゆいにゃん、これが私のお姉ちゃんなんだよ」 猫「にゃぁ」 憂「可愛いでしょ……私の自慢のお姉ちゃん……」 猫「にゃあ……」 憂「………」 猫「………」ペロッ 憂「ゆいにゃん……!?」 猫「にゃぁー」ペロペロ 憂「……ありがとう、ゆいにゃん、大丈夫だよ」ニコッ 猫「みゃぁー」スリスリ 憂「そろそろお姉ちゃんが帰ってくるから部屋に戻ろうね」ダキッ 猫「にゃあ!」 ゆいにゃんが私を舐めてきた、あの時と、ゆいにゃんの前で泣いたときと同じだ 私が悲しんでるように見えたのかな 私がお姉ちゃんの写真を見て悲しむなんて……そんなことあるわけないのに…… 2